英World Record Club。スパイラル。溝ラベル。1950年代後半のプレスと思われる。

推薦度:★★★★☆☆☆ 意外といっては失礼だが好演奏
秘蔵度:★★★★★☆☆ 忘れ去られてしまった記録の一つ

ショパン ピアノ協奏曲第2番 (Chopin Piano Concerto No.2)

P:カルメン・ヴィトス、指揮:ハンス・スワロフスキー、ウィーン音楽祭O (P: C.Vitos, Cond: H.Swarowsky, Vienna Festival O)

推薦度:★★★★☆☆☆ 初めて聞くヴィトスのピアノが意外と良い
秘蔵度:★★★★★☆☆ ほかに見当たらない演奏家の記録

ヴィトスというピアニストは初めて聞くがもしや覆面ピアニストだろうか。このレコードの裏面はワルター・シュナイダーハン、パウル・アンゲラー、フランツ・リッチャウアーとこの時期活躍した演奏家の録音なので、実在した人なのかもしれない。さておき、演奏は一つ一つの音を太く丸く、きつい音は出さずに端正に弾いていくのが印象的。感情の起伏があるものの基本はインテンポ。ストコフスキーとともにフォルムはしっかりしているがいい加減さもあり、不思議な演奏でもある。掘り出し物の演奏。

第1楽章
第2楽章
第3楽章

モーツァルト 協奏交響曲 (Mozart Sinfonia Concertante)

Vn:ワルター・シュナイダーハン、Va:パウル・アンゲラー、指揮:フランツ・リッチャウアー、ウィーン音楽祭O (Vn: Walter Schneiderhan, Va: P:Angerer, Cond: F.Litschauer, Vienna Festival O)

推薦度:★★★☆☆☆☆ 多少野暮ったい感じが否めない
秘蔵度:★★★★★☆☆ ワルター・シュナイダーハンとパウル・アンゲラーの貴重な競演

名曲だけにこの演奏を手に取る人は少ないかもしれない。しかしモノラル期にウィーンで活躍した演奏家の貴重な競演の記録でもある。両者ともともに甘い音を駆使して親しみやすい演奏を繰り広げているが、裏を返せば少し単調ということも言える。ワルター・シュナイダーハンとしてはどうせならロマン派の協奏曲で魅せたようなロマンティックな演奏に傾倒してみたら個性的でよかったかもしれない。アンゲラーのヴィオラは深みがあり落ち着いた音が印象的。

第1楽章
第2楽章
第3楽章