カナダCBC。1980年代後半のプレス。バルシャイとしてはCDでショスタコーヴィチの交響曲全集やライヴ録音が存在するがレコードでは、第14番のほか、ボーンマスとの第8番があるくらいで、ヴァンクーヴァーとのこのアルバムがあるとは知らなかった。
推薦度:★★★★☆☆☆ ちょっと穏やかすぎるか
秘蔵度:★★★★★★★ レコードでは数があまりないバルシャイのショスタコの交響曲



ショスタコーヴィチ 交響曲第1番 (Shostakovich Symphony No.1)
指揮:ルドルフ・バルシャイ、ヴァンクーヴァーSO (Cond: R.Barshai, Vancouver SO)
推薦度:★★★★☆☆☆ かなり落ち着いた演奏
秘蔵度:★★★★★★★ バルシャイの貴重は記録
ヴァンクーヴァーの音楽監督をしていたバルシャイ。丁寧な作りで厳しい音がなく会場全体をやさしく包み込むような演奏。オーケストラの特性にもよると思うが温かみのある演奏で、人によっては物足りないかもしれない。鋭さや切れ込みという部分がなく、楽譜から再現できる音響を丁寧に作り上げていくというもの。この面では珍しい演奏ともいえる。
ショスタコーヴィチ 交響曲第9番 (Shostakovich Symphony No.9)
指揮:ルドルフ・バルシャイ、ヴァンクーヴァーSO (Cond: R.Barshai, Vancouver SO)
推薦度:★★★★★☆☆ 軽快にすっきりしたところが曲に合って名演
秘蔵度:★★★★★★★ 曲がバルシャイに合っているような気がする
9番目の交響曲ということでベートーヴェンとの対比なども話が挙がるが、そうしたことは横に置いておいて、政治とは無縁の音楽そのものを楽しませてくれるような演奏。きつい音がなくどこをとってもまろやか。ほわっとしている。ショスタコーヴィチ好きとしてはもう少し切れ込みが欲しくなるかも、と思ってしまうくらい。しかしこうしたアプローチもとても良い。もっともオーケストラの特性や録音の特色によるところもあると思うが。