誰にも読まれることのない手紙 エッセイ

奥につっかえるもの

言えること、言えないこと両方ある。言えないことの中に本当の自分が居るかもしれない。言ってしまったことで何かオブラートや重い着物を羽織っていることになってしまっているかもしれない。言えないことには、それぞれ、それなりの理由がある。つっかえてしまう理由がある。何でも言ってしまう人にはわからないだろうが。ここは日本でもある。何も欧米化して何でも言うべきだ、とする必要がどこにあるのだろうか。でも自分はどうだろうか?余計なこと、不用意なことを相手に口走ってしまってはいないだろうか。それによって相手のつっかえているものが理解できるのだろうか。