米Audio Fidelity。1960年代中頃のプレスと思われる。
推薦度:★☆☆☆☆☆☆ ちょっと録音に違和感あり
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ 珍しいとは思う



ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」 (Beethoven Symphony No.3)
指揮:ミヒャエル・ギーレン、ウィーン国立歌劇場O (Cond: M.Gielen, Vienna State Opera O)
ギーレンのこの時代のベートーヴェンは珍しいと思う。1楽章後半のトランペットの処理など、現代では珍しくないのだが当時としては珍しいし、いろいろこだわりも感じる演奏ではある。ただ、なんだか録音が妙なのが残念。すべてのパートにマイクがあるのか、木管が近すぎるし、どうも音が混じらないような感じ。演奏自体がスリムで感情を排した即物的な演奏でもあるので、奇妙さは倍増する。それはそれで面白いという人もいるかもしれないが、薦めることはできないか。