日Victor。1980年代中頃のプレス
推薦度:★★★★★★☆ 現代でも通用する名演だと思う
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ レコードでも意外と見かけるかも



ブルックナー 交響曲第9番 (Bruckner Symphony No.9)
指揮:朝比奈隆、新日本PO (Cond: T.Asahina, New Japan PO)
推薦度:★★★★★★☆ 勢いと集中力の高さが魅力
秘蔵度:★★★★★★☆ この時代の朝比奈のブルックナーも捨てがたい
後年の演奏には風格がさらに加わり荘厳であるが、こちらはそれよりも勢いと若さが感じられる。とはいえ72歳になろうかという時の演奏。オーケストラの実力的にもあと一歩ではある部分もあるが、それにもまして意気込みが感じられるのも特徴。東京カテドラル教会の音響も素晴らしい。この時期にこれだけの風格のある演奏は、有名な海外指揮者でもできない。
ワーグナー 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」~第一幕への前奏曲 (Wagner Die Meistersinger von Nurnberg~Prelude)
指揮:朝比奈隆、大阪PO (Cond: T.Asahina, Osaka PO)
推薦度:★★★★☆☆☆ ちょっと間延びする感じもするが雄大
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ ブルックナーとちょっと勝手が違うか
スケールの大きさは世界に通じるがオケの薄さがちょっと気になるか。かなり奮闘しているもののなぜかブルックナーの時の密度がない部分もある。
ワーグナー 楽劇「ローエングリン」~第三幕への前奏曲 (Wagner Lohengrin~Prelude for Act3)
指揮:朝比奈隆、大阪PO (Cond: T.Asahina, Osaka PO)
推薦度:★★★★☆☆☆ ゆったりと雄大な演奏
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ ちょっともたれるところもあるか
ゆったりした歩みでじっくり取り組む。一音一音確かめるような感じなので、この曲の持つ躍動感はちょっと後退する。それでもスケールの大きさはさすが。
グリンカ 歌劇「ルスランとリュドミラ」~序曲 (Glinka Ruslan and Lyudmila Overture)
指揮:朝比奈隆、大阪PO (Cond: T.Asahina, Osaka PO)
推薦度:★★★★☆☆☆ オーケストラの頑張りが光る
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ 現代に比べるとちょっと響きが薄いかも
演奏は立派で、どこもかしこもよく考えられてはいるが多少オケが非力な印象も出てしまう。それでもスケールの大きさは凄い。