アバド ロンドンSO メンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」、第4番「イタリア」 旧盤

英Decca。1960年代後半のプレス。

推薦度:★★★★★☆☆ 若々しい名演
秘蔵度:★★★★★☆☆ SXL盤は貴重

メンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」 (Mendelssohn Symphony No.3)

指揮:クラウディオ・アバド、ロンドンSO (Cond: C.Abbado, London SO)

推薦度:★★★★★☆☆ 颯爽とした若々しさが売り
秘蔵度:★☆☆☆☆☆☆ 後年のデジタル録音と並んで有名な演奏

デジタル録音の演奏と比べると、基本は同じ傾向ながら表現幅はやはりデジタル録音の方に軍配が上がる。ただ、この演奏も若々しく清々しいところが捨てがたい。アバドの曲に対する意気込みを感じるもので、以前聴いた時より印象はいい。昔はマーク、クレンペラーが双璧でそれに比べるとムーティもこのアバドもこじんまりしているなあと思っていたが良く聴くとこれはこれで良いところがあるというのが印象。何よりも潔いところが買える。

第1楽章その1
第1楽章その2
第2楽章
第4楽章

メンデルスゾーン 交響曲第4番「イタリア」 (Mendelssohn Symphony No.4)

指揮:クラウディオ・アバド、ロンドンSO (Cond: C.Abbado, London SO)

推薦度:★★★★★★☆ アバドにマッチする曲
秘蔵度:★☆☆☆☆☆☆ 後年のデジタル録音と並んで有名な演奏

これはいい演奏である。後年のデジタル録音と比べても遜色ない。むしろこちらの方が若々しいリズム感が楽しめて曲に合っているようにも思える。ロンドン交響楽団の硬めながら木質な音も魅力的。この曲も30年以上前に聴いた印象よりだいぶ良く聞こえる。聴く本人が変わったということであろう。

第1楽章
第4楽章