アバド メンデルスゾーン 交響曲全集 3/4

独Grammphon。1980年代中頃のプレス。デジタル録音

推薦度:★★★★★★★ 全集としてハイレベルなセット
秘蔵度:★★★★★☆☆ レコードは多少貴重かもしれない

メンデルスゾーン 劇音楽「真夏の世の夢」~序曲 (Mendelssohn A Midsummer Night’s Dream Overture)

指揮:クラウディオ・アバド、ロンドンSO (Cond: C.Abbado, London SO)

推薦度:★★★★★★☆ テンポ感が良い。バランスも良い
秘蔵度:★☆☆☆☆☆☆ 演奏としては普及しているものとなる

テンポをぐっと落としてじっくり奏でる部分と激しい部分との対比が素晴らしい。すべての音に魂を込めて活きた音楽となっている。

メンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」 (Mendelssohn Symphony No.3)

指揮:クラウディオ・アバド、ロンドンSO (Cond: C.Abbado, London SO)

推薦度:★★★★★★★ 録音、演奏ともに良い
秘蔵度:★☆☆☆☆☆☆ 演奏としては普及しているものとなるが

テンポは歌う所は比較的ゆったりと、激しいところでは軽快な運び。緩急をうまく使っている。フォルテでも音が濁らず清涼感あふれる音響で心地よいスコットランド。録音もよくベストを争う名演奏と言える。特に木管が素晴らしい音色とバランスでハッとさせられる。そして弦の攻めた音ながらきつい音がなく爽やかに鋭い音。こんな音はなかなか出せるものではない。

第1楽章その1
第1楽章その2
第2楽章
第4楽章

メンデルスゾーン 序曲「美しきメルジーネの物語」 (Mendelssohn The Fair Melusina Overture)

指揮:クラウディオ・アバド、ロンドンSO (Cond: C.Abbado, London SO)

推薦度:★★★★★★★ 激しい中にも音が整っていて素晴らしい制御力
秘蔵度:★☆☆☆☆☆☆ 演奏としては普及しているものとなる

比較的集中するのが難しい曲だがこの演奏は難なく勢いよく一気に聞かせてくれる。響きも清涼感あふれリズムも生き生きとしている。激しいところでもちゃんとオーケストラを操っていて統制が取れた美しさ。でも窮屈さは無い。それが素晴らしい成果を出していてこの曲のベストを争う超名演奏だと思う。

その1
その2