日Columbia。1960年代中頃のプレス
推薦度:★★★★★★★ 引き締まった名演奏
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ 中々見向きもされないレコードだが貴重では
以前Supraphonのモノラル盤でも十分と書いたが、やはりステレオ盤がいい。日本盤だって捨てたもんではない(このレコードはほぼジャンク扱いとなってしまうが、それもももったいない)



目次
ストラヴィンスキー バレエ「ペトルーシュカ」 (Stravinsky Petrushka)
指揮:カレル・アンチェル、チェコPO (Cond: K.Ancerl, Czech PO)
推薦度:★★★★★★★ 指折りの名演奏
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ アンチェルの貴重な記録
モノラル盤でも良い演奏であることは分かっていたが、やはりステレオ盤の方が断然良い。日本盤とは言え音がこのレコードは音が良い。演奏は大きなスケール感がありながら音自体は引き締まったもので、この時期のチェコフィルの特徴である少し乾いた音色がこの曲にとても合っているのが特徴。指揮者とオケの一体感も良く、思いっきり音を出すところもバランスを保ちながら気持ちよく鳴らし切ることが出来ているのは凄い。この曲の指折りの名演奏だと思う。
R.シュトラウス 交響詩「ティルオイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」 (R.Strauss Till Eulenspiegel’s Merry Pranks)
指揮:カレル・アンチェル、チェコPO (Cond: K.Ancerl, Czech PO)
推薦度:★★★★★★☆ スマートな見通しの良い演奏
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ アンチェルの貴重な記録
緊張感が程よくあり引き締まった音が特徴。リヒャルト・シュトラウス特有の音の厚みを程よくほぐし見通しが良いのも特徴。各パートの連携、バランス、音色、どれも統一感がありオーケストラとしての機能をしっかり果たしている。特に金管の馬力は凄い。